Bluetooth接続禁止の会社パソコンでワイヤレスマウスを利用する方法

ワイヤレスマウス

会社のパソコンは、セキュリティー上Bluetooth接続はできないように設定されていることも多いです。リモートワークでよいマウスを使用したい方も増えているでしょう。Bluetooth接続が禁止されているシンクライアントPCで無線接続のワイヤレスマウスを使う方法はないかまとめてみました。

Bluetooth接続がなぜ禁止されているのか

まずはそもそもBluetooth接続がなぜセキュリティ上禁止されているかをみてみましょう。
Bluetoothは、パソコンとスマホをBluetoothでペアリングして、データを転送することもできます。
便利な機能ですが、Bluetoothによって情報漏洩する危険性があるため、注意しなければなりません。
Bluetoothでペアリングするときは、ケーブルで接続する必要がないため、誰にも気づかれずにデータを持ち出したり、持ち込むことができ、社内セキュリティ上よろしくないのは当然です。
そのため、あえてBluetoothが会社パソコンのセキュリティポリシーで使えないようにしているのでは思います。
なお、PC自体でBluetooth機能が停止されている場合はよくある下記のようなUSBのBluetoothトングルを使用しても弾かれておわりです。


又、万が一使えたところで規程違反で懲戒処分の対象になりえます。
なぜ企業がセキュリティポリシー等で接続を禁止しているかよく考えていただき、少しの効率化のためになんとかして接続しようと試みるのは全く割に合いませんので絶対にやめた方がよいかと思います。

Unifying接続のワイヤレスマウスを利用する

ただ、会社パソコンで支給されるマウスやキーボードは、全社員に配布されるコストの関係もあり、チープで使いにくいものが多いです。使いずらく、効率性を落とすこともあるでしょう。
私もマウスにはこだわりがあり、会社の標準の支給品では満足ができず、別途購入しています。
自分でUSB接続のマウスを別途購入するのも手ですが、プライベートでワイヤレスマウスを使っているという方は、有線は邪魔に感じることもあるでしょう。

無線接続でマウスを使用したいのであれば、Logicool社のUnifying対応のマウスを使うとよいでしょう。
Unifyingはwindows標準のドライバーを使用しており、Bluetooth接続の技術を使用しているわけでもなく、新たにソフトウェアをインストールする必要もないため、Unifyingのトングルを差せば利用できるようになります。

①自宅のPCに使用したいUnifyingレシーバーを挿し、通常どおりペアリングする
②シンクライアントPCに上記のペアリングしたUnifyingレシーバーを挿す

なお、マウスによっては、ボタンがたくさんあり、ソフトウェアをインストールすることでボタンの割り当てをカスタマイズすることができるモデルもありますが、セキュリティポリシーがしっかりしている会社のパソコンではソフトウェアをインストールすることは許可されていないことが多く、そこは期待しない方がよいでしょう。
なお、標準のドライバーで機能するホイールや進むや戻る機能を有したサイドボタンは、使えることが多いです。これまで10個以上のマウスを使ったことがありますが、機能しなかったことはありませんでした。
従って、多すぎるボタン数は会社のパソコンでは使えこなせないことがあるので、5ボタン(左/右クリック、戻る/進む、スクロールホイール)があれば十分なケースが多いです。プライベートでも使用するのであれば、多いボタン数のモデルでもよいでしょう。

ロジクール M705m

緩やかな曲線を描いたような形状を採用しており、長時間でも快適に使用できる疲れにくい設計のワイヤレスマウス。パソコンとの接続には、独自の「Unifying」規格を採用しております。

電源には単3形乾電池を2本使用使用しており、電池持ちは最大で36ヶ月と長く、頻繁に電池を交換する手間がかからないようになっています。

接続方法Unifying
バッテリー持ち時間最長3年間
電源単三形乾電池 2本
ボタン数7
サイズ
(幅×高さ×奥行)
109×71× 42mm
重量135g(電池含む)

ERGO トラックボール M575GR

指先だけでスムーズにカーソルを操作できる、トラックボールマウス。親指でトラックボールを操作します。人間工学に基づいて設計されており、長時間使用する際の手首にかかる負担を軽減することができます。ロングセラーの前モデルより10年ぶりに刷新されたモデルです。
マウスではなく、トラックボール使いの方にはおすすめです。

接続方法Logibolt・Bluetooth
バッテリー持ち時間Bluetooth使用時:最長20ヶ月・Logi Bolt USBレシーバー使用時:最長24ヵ月
電源単三形乾電池 1本
ボタン数5個(左/右クリック、戻る/進む、ミドルクリック付きスクロールホイール)
サイズ
(幅×高さ×奥行)
100x48x134mm
重量145g

Logibolt接続のワイヤレスマウスを利用する

同じく、ロジクール社のUnifyingの後継のLogiboltという選択肢もあります。
こちらも同様にペアリング情報はLogi Bolt USBレシーバーに保存される仕様になっているようで、以下の手順でBuletoothが使えないPCでも使用できます。

①自宅のプライベート用PCなどLogicool OptionsがインストールできるPCを用意し、Logi Boltを接続してLogi Bolt+キーボードの組み合わせでペアリングを行う。

② ペアリング後にLogi Boltをプライベート用PCから抜き、社用PCのUSBポートに挿す

Signature Plus M750 Wireless Mouse M750MGR

SilentTouch静音技術を採用したコンパクトなワイヤレスマウス。独自のSilentTouchテクノロジーが採用されており、クリック時のノイズが90%抑えられています。接続方法は、Bluetoothと専用レシーバーを使う「Logi Bolt」の2種類です。

接続方法Logibolt・Bluetooth
バッテリー持ち時間Bluetooth使用時:最長20ヶ月・Logi Bolt USBレシーバー使用時:最長24ヵ月
電源単三形乾電池 1本
ボタン数6
スクロールホイール:有
チルト機能:有(バーチャルサイドスクロール)
サイズ
(幅×高さ×奥行)
61x38.8x108.2mm
重量103.2g(電池、レシーバー含む)

MX Master 3S Advanced Wireless Mouse

ユーザーのポテンシャルを引き出し、高いワークパフォーマンスを実現するPC周辺機器のフラッグシップモデル 「MXシリーズ」 の最新マウス。

MXシリーズのマウスには、クリエイティブな作業の効率を最大限に高めてくれる 「MX MASTER」 シリーズと、優れた携帯性と高パフォーマンスが特徴の 「MX ANYWHERE」 シリーズの2種類がある。

ガラス面を含むあらゆる表面上でのトラッキングが可能なロジクールDarkfieldトラッキングを採用しており、オフィスワーカーには非常に人気が高いモデルです。

USB-C(マウス側Cタイプ、反対側Aタイプ)の充電式です。
1分間の充電で3時間の使用が可能な高速充電にも対応しており、フル充電で70日間(週5日・1日8時間の使用に基づく)の使用が可能な長電池寿命です。1分間の急速充電で3時間使用可能となっています

接続方法Logibolt・Bluetooth
バッテリー持ち時間70日間
電源充電式 内蔵充電式リチウムポリマー電池(500mAh)
ボタン数7左/右クリック、戻る/進む、アプリの切り替え、ホイールモードシフト、ミドルクリック)
スクロール ホイール:あり(スマートシフト付き)
サムホイール:あり
ジェスチャ ボタン:あり
サイズ
(幅×高さ×奥行)
84.3x124.9x51mm
重量141g

MX ANYWHERE 3S

優れた携帯性と高パフォーマンスが特徴の 「MX ANYWHERE」の最新モデル。携帯性を重視するならこちらのモデルでしょう。

注意点としては、本製品はlogiboltに対応していますが、MX Master 3S等は違いlogiboltレシーバーは付属しておらず、本製品は別売りとなっている点です。

接続方法Logibolt・Bluetooth
バッテリー持ち時間70日間
電源充電式 内蔵充電式リチウムポリマー電池(500mAh)
ボタン数6(左/右クリック、戻る/進む、ホイール モードシフト、ミドルクリック)
サイズ
(幅×高さ×奥行)
65x34.4x100.5mm
重量99g

まとめ

Bluetooth接続が禁止されているシンクライアントPCで無線接続のワイヤレスマウスを使う方法として、UnifyingやLogibolt接続のワイヤレスマウスを使う方法を紹介しました。
マウス以外にもキーボードもワイヤレスモデルを使いたいという方は以下記事もあわせてご覧ください。

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