PR

Chromebookをネットバンク専用パソコンとして使用するメリット

ネットバンク専用PC

ネット銀行は、ネット上で取引を完結できて便利な反面、不正出金等のリスクもあります。Chromebookをネットバンク専用パソコンやネット証券等の株取引、クレジットカード等の決済情報を扱うパソコンとして使用するセキュリティ上のメリットについて解説しました。

Chromebookのセキュリティが優れている理由

Chromebookのセキュリティは、WindowOSやMaCOSと比較しても以下の理由から優秀です。

OSにウィルス対策システムが組み込まれている

Chrome OSの機能として標準でウイルス対策機能が搭載されており、起動するたびに最新のバージョンにバージョンアップされます。
WindowsやMacの場合、標準のものでは対策として不十分で、追加でセキュリティソフトを購入する必要がありますが、Chrome OSの場合は追加でアンチウィルスソフトを用意する必要がありません。
しかも、アンチウィルスソフトやOSだけではなく、Chromebookで利用するすべてのアプリはインターネットにつなげるたびに自動更新され、常に最新で安全な状態が保たれています。

Chrome OSは最新版へのアップデートが自動で行われため、ユーザによる更新漏れ等によって脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が放置されることもありません。それゆえ、ChromebookはOSの脆弱性を悪用する攻撃に強く、マルウェア(ウイルスなど不正なプログラムの総称)に感染しにくいとされています。

サンドボックス化で守られている

Chromebook では個々のWebページとアプリがOS内の隔離領域で動作します。
加えて、Chromebook で動作するChromeブラウザは、タブごとにサンドボックス化されており、他のタブに影響を及ぼしません。
仮に悪意あるサイトやウイルスが仕込まれたサイトにアクセスしても、他のタブやアプリには影響はありません。
又、Chrome OS の内部やローカルストレージにも入り込めないので、サイトを開いたタブを閉じれば、クリーンな状態に戻ります。

Windowsのマルウェアの中には、exeファイルを実行することによって、感染するものがありますが、そもそもChrome OSは.exeファイルを実行できないため、ほとんどのマルウェアはChromebookにインストールできないような仕組みになっています。

データは暗号化されている

Chromebookは基本的に内部にデータを持ちません。データはクラウド上に保存されています。
そのため、保存領域は16GBや32GBと少ないです。
キャッシュやCookieは端末内に保存するものの、ChromebookにはGoogleのセキュリティチップが搭載されており、データは全て暗号化されており、取り出すことはできません。

Chromebook は、セキュリティはソフトを別途導入したwindowsPCやMaCPCと比較してもすぐれたセキュリティを備えたパソコンといえるでしょう。

Chromebookを使う上での注意点

続いてChromebookを使う上での注意点やデメリットについて触れていきます。

不要なアプリはインストールしない

Chromebookでは、Google Chromeに拡張機能を追加することができます。
拡張機能にはさまざまな種類があり、広告を表示させないようにするもの等色々なことができます。Googleの審査はあるものの、拡張機能を配布するChromeウェブストアにはGoogleの審査をすり抜けて不正なものが紛れ込む場合があります。
もし、不正な拡張機能を入れてしまった場合、広告をしつこく表示されたり、フィッシングサイトへ誘い込まれたりする可能性があります。
従って、ネット銀行を利用するPCでは、むやみにアプリをインストールしない方がいいでしょう。

もしもどうしてもChromeウェブストアから拡張機能を入手する際には、事前に開発元がしっかりとした会社かやレビューの内容を確認し、インストールすべきかどうかを慎重に判断した方がよいでしょう。Chromeウェブストア以外からインストールするのは絶対に避けた方がよいでしょう。

Windowsアプリはインストールできない

Chrome OSでは、Windowsアプリはダウンロードできません。
代わりにChromeウェブストアで拡張機能やアンドロイドアプリをインストールすることができます。
記憶容量もクラウドで使用することを前提としているため、16GBや32GBとパソコン内に保存を想定しておりません。
上記のようにネット銀行やネット証券、オンラインショッピングでのクレジットカード決済等で使うのであれば、それほど必要はありませんが、認識しておきましょう。

ネット銀行や証券会社によっては公式にはサポートしていない

ネット銀行の公式HPをみるとChromOSを推奨環境として記載しているところはありません。
では使えないかというとそのようなわけではありません。

ChromeOSとはいっても、Google chromeを使うことになるので、対応ブラウザがGoogle Chromeに対応していれば特に問題なく使えることがほとんどです。
ChromOSはまだまだ少数派で、そのために公式サポートができる十分な検証を行っているかというとそうではないということでしょう。
下記に主要な銀行と証券会社のChromeブラウザを公式サポートしているかどうかと使えるかどうかを記載しました。

使えるかどうかは、ページに問題なくアクセスできて、基本的な動作ができるかどうかです。
公式にサポートしているわけではありませんので、ご了承ください

Chromeブラウザ 使えるかどうか
住信SBI銀行
楽天銀行
SBI証券
楽天証券
松井証券
マネックス証券

その他、注意すべき点としては、SBI証券で提供しているHYPER SBIや楽天証券で提供しているMarketSpeed、松井証券のネットストック・ハイスピード等Windowsにダウンロードして使うアプリは使えないということです。
iOSやAndoroid用もChromebookを動かしているChrome OSでは使えませんので、ブラウザでアクセスできる通常の取引しか使用できません。

通常、取引される分には問題ないですが、デイトレード等される方でアプリ使用が証券会社での取引の必須条件と考えている方には、Chromebook向かないでしょう。

Chrombookは無線LAN接続が基本

Chrombookは有線LANの端子がないため、無線LAN接続が基本です。
下記のように家庭内LANでのウイルス感染が気になる方で、別に回線を用意しているような方は、別途下記のようなChromebookをUSB-C端子を使って有線LAN化する機器を使用するか、iphone等でUSBテザリングをした方がよいでしょう。
又は、少数になりますが、SIMスロットがあるchromebookもあります。やや値段は高くなりますが、SIMカードを差すだけで単独で通信ができ、そのようなモデルを選択するのも一案です。

ネットバンク専用端末としておすすめのChromebook

上記で示したポイントを踏まえて、ネットバンクやネット証券、決済用として使うためのChromebookを以下のポイントを踏まえて何点かチョイスしました。

・ネットバンクや証券取引のみであれば、高スペックは必要ない
・保存領域も必要ない
・自宅での使用が基本となるため、動作時間も多くは必要ない
・聞いたこともない中華サードパーティー製ではなく、
身元がしっかりした有名メーカー製のものがよい
・サポート期限が長いものの方が長く使える
Chromebook特有のポイントとして最後のサポート期限が長いものの方が長く使えるという点について補足します。
Chromebookは、上記のようにOSやセキュリティが常に最新の状態に保たれていますが、永久にアップデートしてくれるというわけではなく、自動更新の有効期限が予め決められています。
使えなくなるわけではないのですが、セキュリティを考えると自動更新の有効期限を超えたものは、買い替えた方がよいでしょう。
明らかに安いものは、自動更新の有効期限が残りわずかとなっているものもあるので、自動更新の有効期限についてもよく注意しましょう。
なお、Windowsの場合はセキュリティソフトの利用料が発生したり、5,6年も使用すると陳腐化してきて買い替えするケースも多いので、スペックと総コストで考えるとChromebookの方が安いというケースも十分考えられるでしょう。

Lenovo Google IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8

メーカー Lenovo
自動更新期間 2031 年 6 月
プロセッサー インテル プロセッサー N100 、4コア
メモリ 4GB
ストレージ  64GB
ディスプレイ: 12.2インチ

国内におけるChromebookにおいては初のIntel N100プロセッサーを搭載したモデル、IPSパネルで1,920×1,200と高解像度の液晶を搭載していることが特徴。
Intel N100プロセッサーは、2017年のCore i5相当の性能があり、ネット銀行や事務作業用途であれば十分でしょう。接続端子もUSB3.2(Type-C/Gen2) 1つ、USB3.2(Type-A/Gen1) 2つ、HDMIと豊富です。
2023年7月25日に発売されたモデルで、更新期間が2031年と長いため、長く使いたい方におすすめです。

Chromebook クロームブック HP x360 14b

メーカー HP
自動更新期間 2026 年 6 月
プロセッサー インテル Pentium Silver N5000 プロセッサー(1.10GHz-2.70GHz, キャッシュ 4MB)
メモリ 8GB
ストレージ  64GB
ディスプレイ: 14.0インチワイド

Google Chromebook HP 14a

メーカー HP
自動更新期間 2026 年 6 月
インテル Celeron N4500 プロセッサー(1.10GHz-2.80GHz)
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
ディスプレイ: 14.0インチワイド,フルHD,IPS

もう少し安い方がよいという方は上記のモデルでも十分でしょう。
Celeron N4500 は 第3世代のINTEL Core-i5相当でネットバンク利用や文書編集であれば十二分な性能です。

IdeaPad Duet Chromebook

画面が10.1インチと小さめなので、省スペースです。画面が小さいのが嫌な方は避けた方がいいでしょうが、更新期間も2028年と長く使用できます。

メーカー Lenovo
自動更新期間 2028/6月
プロセッサー Helio P60T
2GHz
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ

Chromebook CX1(CX1500)

とにかく値段が安いのが特徴です。
ネットバンク用であれば、このスペックでも問題は生じません。
外部接続もType-CのUSB2つ、Type-AのUSB2つと豊富で
2024年6月末と他と比べると更新期間が短いので、まずはChromebookを試してみたいという方には向いているでしょう。

メーカー ASUS
自動更新期間 2024年6月
プロセッサー Intel Celeron N3350
メモリ 4GB
ストレージ 64GB
ディスプレイ: 15.6インチ(1366 x 768)

Google Chromebook Lenovo S330

比較的安価なモデルです。ネットバンク用であれば、このスペックでも問題は生じないでしょう。

メーカー Lenovo
自動更新期間 2025年6月
プロセッサー MT8173C
2.1GHz/4コア
メモリ 4GB
ストレージ 32GB
ディスプレイ: 14インチ

HP Chromebook x2 11-da0013QU

なんといっても貴重なSIMスロットを備えており、SIMカード(nanosim)を差せば単独通信ができることが特徴です。値段もChromebookとしては高めですが、その分スペックも高く、他の用途にも使用したいという方にはおすすめです。

メーカー
ヒューレットパッカード(HP)
自動更新期間 2029 年 6 月
プロセッサー
Snapdragon 7c
2.4 GHz/8コア
メモリ 8GB
ストレージ容量 128GB
ディスプレイ 11インチ

HP公式ストアで購入する icon

富士通 FMV Chromebook WM1/F3 FCBWF3M11T

富士通のchromebookもコストパフォーマンスがよいモデルです。
スペックもネットバンク用としては十分で、外部出力の端子がHDMI出力×1、USB3.2(Gen2) Type-C×2(左側面×1、右側面×1)、USB3.2(Gen2) Type-A×2と非常に充実しており、更新期間も長くなっています。

メーカー 富士通
自動更新期間 2029 年 6 月
プロセッサー Celeron プロセッサー 6305
メモリ 4GB
ストレージ  64GB
ディスプレイ: 14.0インチワイド

又、更にセキュリティを高める方法として安価な専用回線を用意する方法について以下記事で解説しています。

ネットバンク専用回線の選び方とおすすめの格安SIM
ウイルス等のリスクに対してとれる対応策の一つがネットバンク専用のパソコンを用意して、ネットバンク専用の回線でつなぐ方法です。最近は格安SIMも出ていることとネットバンク用であればデータ量も多くはないため、それほど費用はかかりません。今回は、ネットバンク専用回線の選び方をまとめました

コメント