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ネットバンキング専用パソコンに必要なスペックと選び方

ネットバンク専用PC

ネットバンクは便利な反面、不正送金等のリスクが潜んでいます。
不正送金等の対策のため、ネットバンクのみ使用するネットバンク専用パソコンや証券会社専用のパソコンを用意するのは有効な手段となります。
ネット銀行を安心して利用するためのネットバンキング専用PCに必要なスペックや選び方について解説します。

なぜネットバンク専用PCが効果的なのか

不正送金をさせる手段として
・ウイルス感染させる
・URLを踏ませ、偽のサイトにパスワード等の情報を入力させるという手口があります。

そのような手口への対策として、ネットバンクにしか使用しないPCを用意するというのは有効な手段になります。
法人では、ネットバンク専用の端末を用意するというのが一般的です。
他のサイトに繋がらないということは、WEB閲覧やメールを開いで銀行取引サイトに似せたフィッシングサイトにアクセスすることもなくなりますし、コンピュータウィルスに感染するリスクも限りなく低くなります。

ネットバンク専用PCの選び方

ネットバンクに必要なスペックは最小限 

まずネットバンク専用であれば、基本的WEB閲覧のみとなるので、高いスペックは必要ありません。
必要最小限のスペックで問題ないでしょう。
スペックが高いから安全性が高い、セキュリティが優れているといったことは全く関係ありません。
浮いたお金でセキュリティソフトを導入した方がよいでしょう。
又、ネットバンク以外につなぐことができない特注のパソコンも存在します。
法人の場合は色々な人間が使用するため、人によるミスを防ぐには有用なケースもありますが、個人利用レベルでは市販のPCをネット銀行以外には接続しない、メールを利用しないといった運用でカバーする方がよいでしょう。

CPU のブランドには主に Intel CPUとAMD CPUとがあります。
Intel CPUは、アメリカ に本拠地を置く世界的な半導体メーカーで上位モデルから
Core i9、Core i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeron を展開しています。AMDもアメリカに本拠地を置く大手の半導体メーカーで、上位モデルからRyzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3を展開しています
ネットバンク専用であれば、CeleronやRyzen 3等のスペックが低めのノートパソコンでも事足りるでしょう。下記に参考までにインテルのCPUの各名称と主なスペックを記載しました。

名称特徴主な用途
Core i9最上位モデルで非常に高性能ハイエンドパソコン(ゲームPC等)
Core i7かなり高性能な上級CPUで、処理速度が速い。ハイエンドパソコン
Core i5中程度の性能と言われるが、処理速度は速い。個人向けパソコンの標準モデル(ミドルクラス)
Core i3Core i5よりは劣るものの、十分実用的な性能。廉価版モデル(エントリークラス)
Core M性能はCore i3よりやや低いものの、省電力性能が高い。2-in-1パソコン、タブレット等
Pentium性能をさらに落とした廉価版CPU低価格パソコン
Celeron計算性能よりも省電力性能を重視した格安なCPU格安パソコン、一体型PC
Atom省電力性能に特化したCPUタブレット、小型パソコン、スマートフォン

但し、セキュリティソフトを入れる関係上、アップデート時は動作がやや重くなります。
そのため、CPUはCorei3程度はあった方が快適に利用ができるでしょう。一方でcorei 7以上はネット銀行が主な用途な場合はオーバースペックといえるでしょう。
動画をみるわけではないので、ビデオカード等もオンボードのもので十分です。
又、DVDやブルーレイをみるわけでもないので、DVDドライブも不要です。
加えて、起動が速かったり、ネットバンクにアクセスする際のサクサク度が違うので、快適度を求める方は、メモリは最低4Gでも可能であれば8GB、ハードディスクはHDDではなく、SSDの方がよいでしょう。OSはセキュリティ上最新のアップデートを適用する必要があります。windows10は2025年10月にサポートが終了するため、windows11であることが必須でしょう。

国産、米国のメーカのものが安心

2015年に中国メーカーでマザーボードに本来の設計書にはないチップが埋め込まれていたことが発覚した事件がありました。上記は、真偽は定かではありませんが、情報収集について怪しい動きがあることいえると思います。
セキュリティに配慮するのであれば、中華製はさけて、国産か米国産のものの方がよいのではないかと思います。

省スペースのものがよい

法人で利用するなら別ですが、個人で利用する場合は、省スペースのものの方がよいでしょう。
個人の方は、毎日ネットバンクを使用するかというとそうではない方が多いかと思います。
又、使用しないときは電源はオフにしておき、ネット接続もしない方が望ましいです。

そのような意味では、デスクトップパソコンよりも簡単に出し入れができるノートパソコンの方が望ましいです。

有線LAN接続端子がある方が望ましい

又、無線LANでの接続を行うPCが多くなっており、有線LANの端子がないパソコンも増えていますが、有線LAN端子がある方が望ましいです。
なぜなら、無線LANよりも有線LANの方がセキュリティ上望ましいからです。
無線LANももちろんセキュリティがかけられていますが、周囲にSSIDが見えてしまいますし、脆弱性が見つかることもあります。
SSIDをステルス化することもできますが、完全にステルス化することは不可能です。
従って、無線LANと有線LANを選べるのであれば、有線LANの端末の方がよいでしょう。
但し、有線LAN接続があるルーターではなく、スマートフォンのテザリングで接続する方は、USB端子があるかどうかが重要でしょうし、SIMを差し込めるタイプのパソコンでスタンドアローンで運用したい方は、SIMを差せる端子があるかどうかでしょう。
(但し、SIMを差せるタイプのパソコンは10万程度と高価になりがちです。)

又、家庭内ネットワークを通じてウイルス感染するリスクもあります。
下記でその対策について扱っています。
https://security-pc-navi.com/netbank-sim/

おすすめのネットバンク専用PC

上記で解説したようにネットバンク専用パソコンに重要な要素としては、以下の通りです

・高スペックは必要なく、最小限でOK(低価格で問題なし)
・利用頻度を考えると省スペースのものがよい
・情報流出等考えると国産メーカー、又は米国のメーカーが望ましい
・快適度を考えるとSSD搭載でメモリ4G以上が望ましい
・有線LAN接続が望ましい

ノートパソコン

富士通 ノートパソコン FMV Lite WA1/H3

富士通といえば、昔はスペックに対して割高の印象でしたが、コストパフォーマンスがよいモデルを出しています。有線LANがあり、HDMI出力もあり、SSDなので、起動も高速です。
Celeron 7305は、第4世代のCore-i5 と同程度のCPU性能で重い作業をするにはスペック不足ですが、ネット銀行であれば十分でしょう。又、セキュリティーソフトもついてくるので、コストパフォーマンスがよいです。

メーカー 富士通
発売日 2023/11
大きさ ‎360×243×19.9mm
重さ 1.7kg
画面サイズ 15.6型ワイド フルHD (1920×1080) 
グレア加工 ノングレア(非光沢)
CPU インテル Celeron プロセッサー 7305 (5コア/5スレッド)
(Passmarkスコア 2,451)
メモリ DDR4 PC4-25600 8GB
ストレージ容量 SSD:256GB
有線LAN
電池持ち [JEITA3.0] 動画再生時:約5.1時間、アイドル時:約8.3時間
OS Windows 11 Home 64bit

富士通 ノートパソコン FMV LIFEBOOK FMVWFAB14

こちらも有線LANがあり、HDMI出力もありの富士通のモデルです。
CPUは第7世代のINTEL Core-i3並とネットバンクには十分な性能です。

発売日2021/12
大きさ361×244×27mm
重さ約2.0kg
画面サイズ15.6型ワイドHD(1366×768)
グレア加工ノングレア(非光沢)
CPUAMD 3020e
(Passmarkスコア 2,447)
メモリ4GB
ストレージ容量SSD:256GB
有線LAN
電池持ち約6.9時間
OSWindows 11 Home 64bit

NEC ノートパソコン LAVIE Direct N15

NECのLAVIE Direct N15は発売は2021年と少し古めですが、windows11でメモリ8GB、有線LANコネクタも備えておりネット銀行用途でしたら十分でしょう。
LAVIE Directはパソコンの開発・生産を行っている自社の国内工場で一貫した品質管理を実施し、優れた商品と高い信頼性を誇るパソコンを国内工場からお届けすることを特徴しており、安心感があります。

メーカーNEC
発売日2021/11月/11日
大きさ約 363×255×22.9mm
重さ2.2kg
画面サイズ15.6 インチ(‎1366×768ドット)
グレア加工ノングレア(非光沢)
CPUCeleron プロセッサー 6305
(Passmarkスコア 2075)
メモリ8GB(DDR4 SDRAM/オンボード4GB+SO-DIMM 4GB)
ストレージ容量SSD:256GB
有線LANあり
電池持ち約6.7時間
OSWindows 11 Home

HP ノートパソコン HP 15-fd0036TU

米国のヒューレット・パッカード製で指紋認証センサーもあり、接続端子はUSB-A2つ、USB-C1つ、HDMI端子1つを備えておりコストパフォーマンスがよいエントリーモデルです。
動画等を編集するのは厳しいですが、ネットバンク用途であれば、N100でも十分でしょう。
Windows 11(Sモード)とは、セキュリティとパフォーマンスに特化したWindowsのバージョンです。Windows 11(Sモード)では、セキュリティを高めるために、Microsoft Store からのアプリのみが許可され、安全な閲覧のために Microsoft Edge が必要になります。Microsoft Storeで提供されていないアプリが必要なときなどは、Sモードを解除して、Windows 11 Homeを利用することが可能となっています。ネット銀行利用の場合は、アプリを使うケースはないかと思いますので、Windows 11(Sモード)でも問題ないでしょう。

メーカーヒューレット・パッカード
発売日2023/8/2
大きさ約 358×236×19.5 mm
重さ1.64kg
画面サイズ15.6 インチ(1920×1080ドット)
グレア加工ノングレア(非光沢)
CPUインテル プロセッサー N100
(Passmarkスコア 5,506)
メモリ4GB (4GBx1) DDR4-3200MHz
ストレージ容量SSD:128GB
有線LANなし
電池持ち約7.5時間
OSWindows 11(Sモード)

ミニデスクトップPC

有線LANがついているノートPCだとどうしてもサイズが大きめになってしまいます。
他にデスクトップがあり、外部モニターができる方は、自宅しか使用しないことを考えると小さめなデスクトップでもよいでしょう。

【Amazon.co.jp 限定】富士通 デスクトップPC D583/MS Office 2019/Win 10/Celeron/HDMI/WIFI/DVD/4GB/(整備済み品) (Win11・第4世代Core-i3・SSD 128GB)

昔のデスクトップPCの整備品でコストパフォーマンスがよいモデルです。躯体は整備済み品ですが、SSDは新品を使用しています。
整備品という点がきにならない方はSSD・有線LANありとコストパフォーマンスがよいモデルです。なお、Officeがついております。

メーカー 富士通
発売日 2015/10モデル
大きさ 約89× 約338× 約332
重さ 1.95kg
CPU 第4世代Core-i3
ストレージ容量 SSD:128GB
有線LAN
OS Windows 11

HP Slim Desktop S01 ベーシックモデル

米国メーカー HPのロングセラーのスモールデスクトップです。こちらもCPUがG6900、メモリが16GBとネット銀行用としては十分なスペックですが、5万円代と比較的手ごろで安定感、安心感重視でデスクトップPCを選びたい人に向いています。Amazonだと16GBのベーシックモデルモデル(CPU G6900)は取り扱っておらず、楽天又は公式HPで取り扱っています。

メーカーHP
発売日2023年
大きさ約 95 × 303 × 270 mm
重さ3.2kg
CPUCeleron プロセッサー G6900
(Passmarkスコア 4550)
メモリ16GB
ストレージ容量SSD:256GB
有線LAN
OSWindows 11

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